街道歩きできるかな

50代、体力が衰える前に五街道歩きにチャレンジ

東海道⑫江尻宿~府中宿

2024年3月30日(土)

9:23

清水駅。青春18きっぷの期限内にもう一度歩くため、天気予報とにらめっこしながら予定を組んだ結果、本日決行となりました。3月後半からお天気がころころ変わって大変でした。予報では静岡の気温が25度になるとのこと、暑くなり過ぎないとよいのですが。

 

9:34

江尻東交差点から東海道歩きを再開します。

 

9:40

浄土宗市中山江浄寺。江浄寺とは江尻にある浄土宗のお寺という意味だそうです。家康の嫡男信康の遺髪を納めた五輪塔があります。

 

9:49

江尻宿寺尾本陣跡碑。碑の写真も撮ったのですが、表面が鏡のようにピカピカで姿が写りこんでしまって見にくいので説明書きだけ載せます。

実は、この本陣跡碑を一度見逃して通過してしまいました。少し先まで歩いて「無い」となり戻って見つけたのですが、なぜ見逃してしまったのか・・・その原因がこちらです。

ちょうど碑の立っている道路側にあり、Mちゃんと「とび出すゆうき」って、、、これ危なくない?飛び出すの後押ししてない?とワイワイ話ながら通過したため、反対側にあった碑を見逃してしまったのでした。油断できません。


9:50

稚児橋で巴川を渡ります。橋の4隅に違うポーズの河童さんがいます。橋の渡り初めの時、選ばれた老夫婦が渡ろうとすると、突然現れた男の子がさっさと渡ってしまったそうで、それが巴川に住む河童と伝えられています。

 

 

10:00

東明院。

慈雲禅寺。

西木戸跡。江尻宿の京(西)口。江尻宿を出ます。

 

10:10

追分道標。「是より志三づ道」と刻まれています。清水湊への道です。

お隣が追分ようかん本店です。元禄八年(1695年)創業です。

 

10:15

延寿院不動堂。静岡県のホームページによると、清水市大内の霊山寺より寛文の頃移建され、室町末期から桃山期への過渡期の技法が濃厚な建物であるそうです。屋根の形など独特で素敵でした。参拝させていただきました。参拝方法が書いてあり、じっくり読まないと難しかったです。

 

10:20

都田吉兵衛供養塔。清水の次郎長の子分、森の石松をだまし討ちにした都田吉兵衛を、次郎長一家がここで仇討ちしました。里人が憐れんで供養塔を建てたということです。

 

10:22

金谷橋で大澤川を渡ります。土橋だったので重い荷物を載せた牛馬は土手をおりて川を渡ったそうです。

 

 

10:35

久能寺観音道道標。1778年建立。久能寺は明治維新で廃寺となりましたが、1883年に山岡鉄舟が再興し、鉄舟寺と改めて現在に至ります。

 

 

10:40

上原子安地蔵堂。説明書きによると長い歴史のある地蔵堂のようです。様々な歴史の舞台となり、何度か再建されています。

 

 

10:45

上原鎮守十七夜宮伝説の碑。お不動様が信仰心のあつい人に応えてくださるのは良い話ですが、浅畑の人が少しかわいそうと思ってしまいました。

 

 

10:52

草薙の一里塚跡。日本橋から四十三里(3.93km×43=168.99km)です。

お隣に立派な狸さんがいらっしゃいました。

このあと草薙駅の手前に「草薙神社大鳥居」なるものがガイドブックに書かれていたのですが全く見つからず、家に帰ってから調べたところ、老朽化により2020年9月に撤去されたようです。

 

11:15

鳳林寺。曹洞宗のお寺です。樹齢300年のカヤの木があります。根元にトトロがいました。

 

中之郷常夜燈。

 

11:25

東光寺。曹洞宗のお寺です。参道入口に葦葉達磨大師像(ろようだるまだいしぞう)があります。平成13年の建立で比較的新しいですが、立派なお姿です。

 

 

11:32

秋葉山常夜燈。住宅街の敷地の一角に保存されていました。ありがたいですね。この常夜燈も以前の常夜燈と同じように4面の窓の形が違っていました。

 

右折左折位置で建物の目印があやふやな時はこの標識に助けてもらいます。

 

11:43

県総合運動場駅の前を通ります。こちらでトイレ休憩をとりました。

駅の先の信号の歩道の角4か所に、下記のようなタイル(それぞれ別の画)があったのですが、県運動場の近くだからでしょうか。

 

11:46

旧東海道記念碑。昭和37年の国鉄操作場建設によって東海道はここで分断されました。

 

下の写真の右奥に見える地下道でJR線をくぐります。

地下道は狭くて天井も低いのですが、車も通れるようです。途中にすれ違い用の退避場所がありました。地下道の出口にはちゃんとこの標識が。矢印の先は登り階段です。


11:56

後久橋を渡ります。

 

12:03

(どうやら標識が撤去されてしまったらしい)兎餅跡地。兎餅を商っていた吉田屋跡地ということで、ガイドブックに標識があると載っていたので必死に探したのですが見つからず、家に帰って調べたところ下の写真の右端の電柱の向こう側にあったようです。「駿河三大名物『兎餅』跡地」という四角い看板の下に当時の店舗の模型があったようです。兎餅は追分羊羹、安倍川餅と並ぶ駿河三大名物の一つということです。



12:10

久應院。曹洞宗のお寺です。

 

12:12

長沼の一里塚跡。日本橋から四十四里(3.93km×44=172.92km)です。

 

12:25

あおしま亭さんでお昼。ちょうどよい時間帯にちょうどよいお店に出会えました!静岡に入ってからずっと「静岡おでん食べたいねぇ」とMちゃんと話していたのですが、目の前に現れた「おでん」の提灯(やった!)。あおしま亭さんは丼もの、定食、一品料理もとても美味しそうでしたが、おでんをセルフで取って食べることができるので、迷わずそれに。1本どれでも90円という安さです。私は4本(黒はんぺん、卵、大根、お肉)を選択、Mちゃんは3本。ご飯とお味噌汁も注文して、おでん定食としていただきました。とっても美味しかったです。お新香がついてくるのも嬉しかったです。ごちそうさまでした。

12:50にお店を出ました。

 

13:13

曲金観音。曲金は狐ヶ崎と呼ばれ梶原景時一族と地元武士との古戦場だったそうです。こちらの観音堂には十一面観世音菩薩が安置され、合戦戦死者を供養しているということです。説明書の日付は昭和63年(1988年)です。

 

 

13:22

横田見附跡と延命地蔵尊。これまでとは違った見附跡の目印です。府中宿の江戸(東)口です。歩道の逆側には延命地蔵尊がいらっしゃいました。建物と一緒になっていたので最初気づきませんでした。ここから府中宿に入ります。

 

 

13:32

久能山東照宮道碑。

 

13:38

下伝馬本陣脇本陣跡。駿府城址が近づいてきました。

 

上伝馬本陣脇本陣跡。駿府貫目改所跡。

 

このあたりはすっかり街中で、人通りも多くなってきました。

 

13:44

西郷山岡会見碑。1868年に旧幕臣山岡鉄舟は、上伝馬町の松崎屋源兵衛宅に滞在していた西郷隆盛と会見し、徳川慶喜の処遇などについて話し合いました。

 

 

13:46

江川町交差点。府中宿のチェックポイントです。

ここから東海道をはずれて駿府城址を見学に行くことにしました。

 

13:52

お堀沿いに大先輩の弥次さん喜多さんがいらっしゃいました。桜もちらほら咲いていて良い感じです。

東御門から入ります。

 

 

13:57

今川義元公歌碑「 昨日なし 翌またしらぬ 人はただ  今日のうちこそ 命なりけれ 」良い言葉です。こちらの歌碑は令和5年に建てられたもので新しいです。

今日は何かのイベントがあったらしく、コスプレイヤーの方がたくさんいました。後で調べたところ「出張fujicos in駿府城公園2024」が開催されていたようです。

駿府城公園での私の目的は、徳川家康公と写真を撮ることでしたので、地図を確認しつつ像の方へ向かいました。それが良くなかった。途中で道の凸凹に気づかずにつまづいて、見事にすっ転んでしまいました。恥ずかしいやら痛いやらでしたが、その時ベンチに座っていたコスプレ男性が「大丈夫ですか?」と手助けしようとしてくれたのが嬉しかったです。その界隈について詳しくないので何のコスプレかは分りませんでしたが。ありがとうございます。

 

14:03

徳川家康之像。

ひとまず家康公と写真を撮ってから、持っていた絆創膏で手当てしました。幸い、右ひざと右うでのかすり傷だけで済みました。まだまだ転んだ時の受け身はできているようで安心しました。

 

14:24

トイレ休憩をとった後、二之丸橋から公園を出ました。

 

14:31

札の辻址。高札場跡です。県庁の敷地を通り抜け、七間町通りから東海道に戻りました。

 

14:50

ROSSi Roastery and Cafeさんでお茶タイム。さて、七間町歯科クリニックの交差点を曲がったあたりで、カフェがいくつか目についたので、今日のお茶タイムをどうしようかという話になりました。本日の目標ゴール地点は安倍川を渡った先の手越原信号なのですが、そのあたりにはカフェは無さそうです。駅近いこの辺でお茶にしようかということになり、人宿町マートの2階にあるロッシさんにお邪魔しました。私はアイスカフェラテ、Mちゃんはおすすめのホットコーヒーを注文しました。

 

コーヒーを自分で注ぐタイプのカフェラテで、私は何も考えずに注いでしまったのですが、Mちゃんに「これ動物?」と言われ、しまった!ラテアート(できないけど)意識して注げばよかった、と思いました。おしゃれなカフェで混んでる日は時間制限があるようですが落ち着く雰囲気で素敵でした。

 

休んで歩きたくなくなったら静岡駅に戻る手もあるかと思ったのですが、そんなことは無く、安倍川越えよう!ということで予定通りもう少し先に進むことにしました。

15:15頃に出発しました。次の左折の目印が郵便ポストだったのですが見当たらず、またこの標識に助けられました。

 

15:17

田尻屋総本家。1753年創業の「元祖わさび漬け」の老舗です。

 

15:22

秋葉神社。火防の神様だからでしょうか、消防団の倉庫の上にあります。

 

 

15:25

府中の一里塚跡。現在の東海道からは、はずれたところにあります。ガイドブックによると1609年に新通りができて取り残されたそうです。日本橋から四十五里(3.93km×45=176.85km)です。

 

 

15:28

駿河伏見稲荷神社。

 

15:35

川会所跡。現弥勒交番の所です。川越人夫が人や荷物を渡すのを監督する所でした。

隣接する弥勒緑地には、以下の記念碑がありました。

安倍川架橋の碑。安倍川橋は宮崎総五氏が私財を投じて作ったそうです、すごいですね。

 

由比正雪公之墓址碑。

おなじみ明治天皇のお休み碑。

周辺の案内図がありました。⑯に府中宿の西見附がありますが、現在は何も無いようです。いつの間にか府中宿を出ていました。

 

15:41

石部屋。1804年創業「安倍川もち」の老舗です。安倍川橋の手前にあります。中で食べている方が何組かいらっしゃいました。お持ち帰り用の2人前を購入しました。

 

家に帰ってから食べました。きな粉と餡子が入っています。きな粉は同封されている砂糖をかけていただきます。とっても美味しかったです。

 

機会があれば、わさびと醤油でいただくという「からみ餅」も食べてみたいです。

 

15:45

安倍川義夫之碑。旅人が落とした財布を拾った川越人夫の喜兵衛さんが、宇津の谷峠まで追いかけて届けたという美談に基づいた碑です。

 

 

15:47

安倍川を渡りますよー。安倍川橋(弥勒橋)。

 

 

15:59

高林寺と「元祖手越名灸所」標石。手越のお灸としては、先の反対側にある「東林寺」も古くて有名なようです。どのような関係なのでしょう?手越のお灸は病気治療として始められたそうです。

 

 

16:07

名残りの松。所々に残されていますね。

振り返って撮影。

 

16:12

手越原交差点。本日のゴールに到着しました。

ここから安倍川駅まで歩いて、16:38安倍川駅発の普通列車で帰宅しました。安倍川駅までは15分くらいかかりました。今回も頑張りました!

後で分ったのですが、駿州クエストの府中宿スタンプは駿府城公園手前の静岡市歴史博物館にあったようです、目の前を通ったのに残念!