2023年10月8日(日)
8:40
夏の暑さを避けたため、久しぶりの東海道歩きです。大磯駅入口交差点から再開。今日は一人で小田原を目指します。午後は天気が崩れる予報なので急ぎ目に歩きます。
8:45前後
北組問屋場跡。本陣跡。南組問屋場跡。北と南は交代で勤めたそうです。ガイドブックによると南組問屋場跡は新島襄終焉の地でもあったようなのですが気づきませんでした。明治23年に百足屋旅館で亡くなったそうです。
8:52
湘南発祥の地碑。「湘南」は中国湖南省の湘南に由来するというものです。
8:53
鴫立庵。日本三大俳諧道場の一つ(他は京都の落柿舎、滋賀の無名庵)。西行法師が大磯で「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮れ」と詠んだのにちなんで崇雪が草庵を結んだのが始まりだそうです。鴫立庵のホームページを見ると色々な教室が開かれているようです。
9:00
島崎藤村旧宅。ガイドブックに載っていたので寄り道してみました。外から見るだけにしようと思ったのですが、ちょうど9時に開館で職員の方が戸を開けるところでしたので、準備を待って一番乗りで見学&詳しく説明もしていただきました。
9:15
上方見附跡。大磯宿の京(西)口です。
9:17
見附の先には松並木が続いていました。
9:22
滄浪閣跡。伊藤博文の邸跡なのですが、工事中でした。完成予想図が貼り出されていました。
9:30
八坂神社。素盞嗚命(すさのおのみこと)を祀る神社だそうです。雰囲気が良いです。
9:38
押切橋、血洗川。高麗山の西から相模灘に注ぐ川で、名前の由来は小磯城の戦いで刀の血を洗い流したことによるそうです。
9:43
旧吉田茂邸。大磯城山公園にあります。中には入りませんでしたが、大磯城山公園は旧三井別邸地区と旧吉田茂邸地区に分かれていて、公園へは無料で入れますが、園内に再建された吉田茂邸の観覧には料金がかかるようです。
9:46
大磯城山公園の旧三井別邸側。東海道は2つの地区の間を通っています。旧三井別邸地区の方が高台になっていました。
9:48
不動川にかかる本郷橋を渡ります。
9:58
国府本郷の一里塚跡。日本橋から十七里(4km×17=68km)です。
実際の塚位置は200m江戸寄りにあったそうなので、少し手前の道路に埋め込まれていたこちらの場所が本来の塚位置かもしれません。
10:05
男女双体道祖神と小さな石塔。雑草に覆われていました。少し草取りしてみましたが、鎌がないと厳しい感じでした。
ガイドブックによると、この先に六社相模國石があり「寒川神社、川匂神社、比々多神社、前鳥神社、平塚八幡宮、六所神社を模した石が並んでいる」とありましたが、見逃してしまいました。
10:10
六所神社鳥居。六所神社は相模國総社で府内六社の月参りの手間を省くために六社を一か所に集めたものだそうです。
10:18
名残り松。
10:25
塩海橋。塩海の名残り。二宮村では海水からの製塩行われていたそうです。
10:30
守宮神社。祭神は大国主命。
10:45
吾妻山(吾妻神社がある)と吾妻神社鳥居(吾妻神社入口)。弟橘姫命(おとたちばなひめ)の櫛が祀られているそうです。神社までは行きませんでした。
10:50
梅澤橋跡。かつてここが流路だった時にかかっていた橋の跡のようです。
11:00
押切坂の一里塚跡。日本橋から十八里(4km×18=72km)です。
ガイドブックには道路の反対側に茶屋薬師堂があり、寄木造の薬師如来坐像が安置されているとあったのですが、長い信号待ちの道路を渡ってしまったので、遠目から写真だけ撮りました。
11:05
松屋茶屋本陣跡。
11:10
中村川にかかる押切橋を渡って、いよいよ小田原市に入りました。
11:17
先に見えてきたのは箱根のお山でしょうか。
11:18
浅間神社。宝永四年の富士山大噴火で落下した火山岩が奉納されているそうです。
11:23
車坂と史跡車坂の碑。車坂を下って行きます、海と陸の風景が美しいです。
11:28
大山道道標。「従是大山道」とあり、大山への羽根尾通り入口になります。
11:40
この辺りは、東海道の左側を平行して走る西湖バイパスの下を覗くと、すぐ海です。
11:50
親鸞聖人御庵室御勧堂碑。親鸞聖人がここに草庵を結んで7年間布教に努めたそうです。
12:00
森戸川の新木橋を渡ります。橋の写真をちゃんと撮りたかったのですが、カップルがいてお邪魔したくなかったので撮れませんでした。
ちょうど正午でお腹もすいてきました。橋を渡ったところに吉野家があったのですが、せっかく小田原に来ているのでそれっぽい食事処を探しながら行くことにしました。
12:10
小八幡の一里塚跡。日本橋から十九里(4km×19=76km)です。
12:45
酒匂橋。酒匂川を渡ります。ここで雨がぽつぽつ落ちてきました。
12:55
二宮金次郎表彰の地碑。小田原藩主大久保忠真が領民13名の表彰を行った場所だそうです。橋を渡った少し先で右に曲がり、川の方へ戻ったところにありました。ちょっとわかりにくい場所でした。
この先、山王川までの間に新田義貞公の首塚があるとガイドブックにあったので探したのですが、見つけられませんでした。後で調べたところ、塚の北側にあたる東海道の方からは直には入れず、南側に回ってからでないと行けなかったようです。雨が降っていたので、探索の気力が湧かなかったせいもあります。
11:13
山王川にかかる山王橋を渡ります。渡った先には山王神社と宗福寺があります。
どちらも家康が祈願参詣した場所だそうです。
11:18
小田原の一里塚跡と江戸見附跡。日本橋から二十里(4km×20=80km)です。小田原宿の江戸(東)口です。いよいよ小田原宿に入りました。
13:25
現在のかまぼこ通りへと入っていきます。だんだん観光地っぽくなってきました。
13:28
万町標石。この通りから町名の標石が見られるようになりました。
13:35
古清水脇本陣跡。今は資料館があるようです。
13:36
清水金左衛門本陣跡と明治天皇宮ノ前行在所跡碑。
13:40
旧網問屋、現なりわい交流館前。ガイドブックの小田原宿の起点はここです。結局お昼を食べないでここまで歩いてしまいました。大磯の起点からは17kmです。
14:15
起点から少し先に歩き、himono stand hayaseで干物どんぶりのお昼をいただきました。干物なら小田原ぽいかな?と思って(笑)。「醤油みりん弁当」に味噌汁とカフェラテをつけました。魚はアジみりん干しとサバ醤油干しです。焼きすぎているように見えますが美味しかったです。
14:38
小西薬局。寛永十年(1633年)創業の老舗の薬屋さんです。現在も営業中でミニ博物館にもなっているそうです。
14:40
箱根口交差点。最初は起点のなりわい交流館の所で今回の街道歩きを終わりにしようと思っていたのですが、お昼を食べるため御幸の浜の交差点まで歩き、さらに外郎が買いたくて箱根口交差点まで歩いたので、今回はここを終点とします。
次回はここから再開です。次は箱根宿でいよいよお山を越えます。箱根では一泊したいものですねぇ。この後、小田原城址公園の中を通って小田原駅から帰宅しました。
これまでの街道歩きではなかった終点が観光地ということで、人も多くお土産購入欲求が湧いてしまい駅で蒲鉾も買いました(笑)。
今回は途中から雨が降ったりやんだりでした。折りたたみ傘を持って行ったので歩くのに問題はなかったのですが、寄り道する気力と写真を撮る気力がなくなりますね。撮った写真も曇り空で始終暗めですし、やはり街道歩きは晴れの方が楽しいです。