2024年2月3日(土)
9:37
節分の本日、富士駅から街道歩きを再開します。今回、東海道歩きを開始して以来初めて、新幹線(東京ー熱海)を使用しました。新幹線はやっぱり早いし快適ですね。富士駅北口を出て、東海道へ向かいます。
東海道へ出るまでの商店街から見えた富士山です。
9:47
道祖神。ふじいち平垣店の角から東海道歩き再開です。
9:53
札の辻跡。平垣村の高札場跡です。
9:59
秋葉常夜燈。1794年建立。なぜ「秋葉」というのだろうと思って調べたところ、秋葉山信仰というものがあり、火防の神の秋葉山本宮秋葉神社を信仰するものということでした。秋葉原の由来にもなっているようです。
この辺りは、道沿いの小さな堀にきれいな水が流れています。
10:03
柚木駅手前。かつての富士川渡船ルートの案内道標です。当時は富士川を船で渡っておりましたから、現在の柚木駅の先を左に入っていった先が舟乗り場だったと推定されているようです。その手前の護所神社は、人柱になった旅僧のお話に興味があったのですが、寄ると時間がかかりそうでしたので残念ですがまっすぐ進むことにしました。
10:10
道標と常夜燈(1865年建立)。分岐を右に入ります。
10:20
明治天皇御小休所阯碑。東海道上、明治天皇の休憩場所は細かく碑があります。Mちゃんがボソッと「明治天皇よく休むねぇ」と言うので思わずww
10:22
水神社。境内に複数の碑があります。参拝させていただきました。
富士川渡船場跡碑。
富士山道道標(1758建立)。
10:28
いよいよ富士川を渡りますよー。
橋から上流を見たところ。
上流方向を振り返って富士山を見たところ。
橋の反対側まで歩いてから振り返って富士山を見たところ。稜線が良いです!
富士川橋は眺めが良いので、歩いていてとても気持ちが良かったです。
川を渡ったら突き当りを右に曲がり、鮮魚店魚善さんのところを左に入るのですが、特に看板が出ているわけではないのでわかりにくです。スマホの地図で確認しました。ぐるっと坂を上ると下記の道標が出てきたので安心しました。
10:43
秋葉山常夜燈(1853年建立)。
清源院入口。この階段を上がる気力はありませんでした(汗)。
10:46
小休本陣常盤家。大名の休憩所となっていた住宅で、江戸時代に富士川渡船の渡船役を務めた名家です。建物は国の登録有形文化財になっています。無料で見学できます。
このあたりは間の宿、岩淵宿です。
10:53
常夜燈。ここの常夜燈は窓の形が4つとも違っていました。
桃? 月
四角 丸
常夜燈の奥にある八坂神社は、十二年に一度富士山頂に鳥居を奉納しているそうです。
常夜燈の前の地面に標識がありました。
10:59
上水道築造記念碑。「ちゃんと歩ける~」には載っていませんが、相生町公民館の前にありました。
11:02
岩渕の一里塚。日本橋から三十七里(3.93km×37=145.41km)です。三十六里目の一里塚は存在も位置も不明だそうです。こちらの一里塚は両塚が残っています。ガイドブックによると、付近には名物の「栗ノ粉餅」を商う茶屋が軒を連ねていたそうです。「栗ノ粉餅」・・気になります。
11:11
秋葉山常夜燈(1819年建立)。何度も交通事故にあったのでしょうか。何か所か修復もされているようです。
11:19
実相院寺標。「野田山不動明王、弘法大師、聖徳太子」と刻まれています。ここで京側から歩いてきたらしい男性とすれ違いました。
小池橋を渡ります。
11:29
通りがかったツル家菓子店さんの店頭に「栗の粉餅」の文字を見つけ、迷わず購入しました。家に帰ってからいただきましたが、とっても美味しかったです。
11:30
秋葉山常夜燈(1856年建立)。こちらの常夜燈の中には恵比須様と大黒様がいらっしゃいました。
11:39
秋葉山常夜燈(1851年建立)。実はこの分岐終わりまでの道を間違えたようなのです。「ちゃんと歩ける~」では線路をくぐる前の道で分岐を右に行くところを、行き止まり感があったため真っすぐ進む太い道で線路をくぐってしまいました。Googleマップでは私たちが通った道が「東海道」となっているのですが「旧」は細い方だったということでしょうか。写真は振り返って撮った所、私たちは写真の向かって右から歩いてきたけど正しくは左だったみたいです。
11:46
このあと山へ続く坂に入り、また道を間違ったかもと不安になったのですが、途中でガイドブックにある「馬頭観音」があったので安心しました。斜面にある三基のうち1体は1836年の造立だそうです。
東名高速を跨ぎます。
このあと色々な所にこの東海道シールが貼ってあり、すごくわかりやすかったです。
11:57
馬頭観音群(三面六臂馬頭観音像・馬頭観世音塔・1793年造立の馬頭観音等)。三面六臂の馬頭観音は初めて見ました。道路から階段を上がって行くのですが、最初間違えて手前のお宅の階段を上がってしまいました。正しくはこちらの階段ですのでお間違いなく。
少し先の反対側に光蓮寺があります。中には入りませんでしたが、浄瑠璃姫の位牌があるそうです。源義経との悲恋の伝説がある姫です。
12:00
つきあたりを右に曲がります。この標識にある北條新三郎というのは蒲原城主です。
12:02
蒲原の一里塚跡。日本橋から三十八里(3.93km×38=149.34km)です。民家の間にスポっと存在していました。
12:04
北条新三郎の墓。先ほどの標識とは「じょう」の字が違いますね。この奥のようですが、行きませんでした。
12:06
東木戸跡。蒲原宿の江戸(東)口です。蒲原宿に入りました。
諏訪橋を渡ります。跡で調べたところ、この鉄管は水力発電の放水路のようです。
12:12
木屋の土蔵「渡邊家土蔵」(市指定文化財)。三階建ての土蔵で耐震性に優れた技法で建てられているということです。渡邊家は江戸時代末期に代々問屋を務めた旧家です。中は資料館になっているようですが、普通のお宅の奥に建てられています。「しずおか東海道まちあるき」によると、在宅されていれば対応していただけるようです。
龍雲寺。槍の穂先が触れたということで大名行列と乱闘になり、70人近くを倒したが
殺されてしまった大久保甚太夫の墓があります。
12:15
旧型ポスト。蒲原宿のチェックポイントです。
「イルカすまし」。イルカの背びれや尾びれを加工した食品で別名「蒲原ガム」。旧型ポスト隣の真酒屋長野商店さんにあります。一つ試食させていただいたのですが、ほんのり塩味でクニュっとする食感の食べ物です。女将さんが話してくださったのですが、最近はこの辺ではイルカはとれないそうです。このイルカは東北や別の場所から仕入れたものだということです。ビニール1袋を要冷蔵で持ち歩きするのは難しそうでしたので、変わりにといっては何ですが、大吟醸「正雪」を購入しました。こちも要冷蔵ですが保冷剤をつけてもリュックに入るサイズでしたので。帰宅してから飲みましたがスッキリとしたとても美味しい日本酒です。また飲みたいです。
12:26
馬頭観音。
この先、「なまこ壁」と「塗り家造り」の建物が続きます。
旧商家「佐野家」。
旧和菓子家「僊菓堂」。
12:31
問屋場跡。
12:33
旅籠「和泉屋」。江戸時代には東海道を旅する人の宿泊所でした。今は左四間が個人のお住まいで、右二間がお休み処として公開されています。雑貨も販売されており、東海道53次の手ぬぐいを購入しました。
駿州クエストというスタンプラリーがあったので、蒲原宿のスタンプを押しました。
12:42
蒲原宿本陣跡。立派ですね。御駕籠石という大名の駕籠を置いたとされる石が邸内に残されているそうですが、現在も家人がお住まいのため公開はされていません。
13:00
蒲原の味処 よし川。和泉屋さんに置いてあったガイドマップでMちゃんが見つけました。東海道から道を一本はずれますが、由比の名物桜エビが食べたかったので、こちらで昼食にしました。かき揚げなどメニューはたくさんありましたが、二人ともお茶漬けセットにしました。追加で生桜エビを注文してシェアしました。どちらもとっても美味しかったです。特に生桜エビはなかなか食べる機会がないので嬉しいですね。1階の席が空いてなかったため2階の広い畳の個室に通されました。豪華なお部屋を広々使わせていただき、ばっちり休憩がとれました。
13:46
手作りガラスと総欅の家(1909年築)。二階の窓ガラスが手作りで光の反射が美しいのですが、写真ではよくわからないかも。
13:50
高札場跡。
旧五十嵐歯科医院。大正3年に改装された洋風建築で、国登録有形文化財です。
志田邸(蔀戸のある家)。国登録有形文化財です。
美しい格子戸の家、増田家。
13:58
西木戸跡。蒲原宿の京(西)口。茶屋の茄子屋があったことから茄子屋の辻とも呼ばれました。ここで蒲原宿を出ます。
14:17
一乗院。北向不動尊を祀っています。
14:22
蒲原駅。駅という感じがしない外観だったので思わす撮ってしまいました。
14:36
神沢川酒造場(1912年創業)。神沢川橋を渡ったところにあります。「正雪」の蔵元です。
14:40
由比の一里塚跡。日本橋から三十九里(3.93km×39=153.27km)です。
14:44
東桝型跡。由比宿の江戸(東)口。宿場の入口は治安維持のため、桝型(かぎの手)に曲がり木戸が立てられていました。その跡が残っています(右の写真は振り返って江戸方向を見たところ)。由比宿に入りました。
14:45
御七里役所跡。紀州藩は、七里ごとに役所を設けて飛脚を置いていたそうです。
14:48
由比本陣跡。現在は公園になっており、交流館や美術館があります。由比宿のチェックポイントです。
明治天皇も休憩されています。
馬の水飲み場。手前の亀さんは本物です。
14:50
正雪紺屋。由比正雪の生家です。本陣の向かい側にあります。現在はお祭りの旗など大きなものだけ受注で作っているそうです。小物を販売されていますが、小物の染めは外注しているということでした。オリジナルの図柄がありましたので、そちらを購入させていただきました。かわいい桜エビです。
脇本陣温飩屋跡。
明治の郵便局舎。
加宿問屋場跡。案内板が立っているのは、「松風堂」という和菓子屋さんの前です。こちらの「桜えびサブレー」はお店のオリジナル商品ということで、一袋購入してみました。家に帰ってから食べたところ、桜えびの風味がほどよく効いていて、とても美味しかったです。お土産にお勧めです。
15:09
由比宿西木戸跡。由比宿の京(西)口。由比宿を出ます。
15:10
由比川橋で由比川を渡ります。木の板が貼られた味のある橋です。途中に浮世絵パネルがあり、その絵と川を見る向きにベンチが置かれていました。一休みして行動食をいただきました。
15:21
せがい造りと下り懸魚。
15:27
豊積神社(791年創建)。坂上田村麻呂が奥州征伐の凱旋祝いに神楽を奉納し、それが現在の「お太鼓祭り」の起源となっているそうです。
この辺りは由比駅前から続く「由比桜えび通り」になっているようです。
15:41
この先、googleマップでは由比駅前までこのまままっすぐの道が東海道になっているのですが、ガイドブック「ちゃんと歩ける~」によると、細い道を右折左折右折して、県道396号線(富士由比線)に出るようになっていました。下の写真はその細い道を振り返って撮ったところです。
道が合っているか半信半疑でしたが、ガイドブックにある六地蔵(左)と馬頭観音(右:おそらく)がありましたので、大丈夫なようです。
15:46
由比駅上バス停。本日の最終地点に到着しました。お疲れさまでした。ここから階段を下ったところが由比駅です。駅前には桜エビ通りのモニュメントがありました。今回も喫茶店での一休みは無しで、15:54発熱海行で帰宅の途につきました。帰りは普通電車です。